砂糖

酵素ドリンクには白砂糖がたっぷりだから太ってしまうという噂を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。

本当に白砂糖が利用されていて、太ってしまうのか、噂の真相・真実を確かめていきましょう。

酵素ドリンクの製造方法

本当に白砂糖が使われているのかを確認するには、酵素ドリンクの製造工程、製造方法を確認しなければなりませんが、その前に自宅で作るレシピを確認しておきましょう。

①自宅で作る酵素ドリンク

クックパッドなどで手作り酵素ドリンクのレシピを公開している方が多くいらっしゃいますので、一例を見てみましょう。

手作り酵素ドリンク

■お好きなフルーツ(下記内訳)1kg
・りんご3個
・レモン(国産)2個
・新生姜200g
■上白糖1.1kg

引用元:http://cookpad.com/recipe/2347240

ご覧いただいたように、フルーツとほぼ同等の上白糖を利用しています。詳しい作り方は省きますが、フルーツをカットして上白糖と混ぜ、後は発酵させていきます。

手作りの酵素ドリンクの作り方が分かると、企業がどのようにして作っているかも、およそ見当がつきます。実際の商品を例にして、少し作り方を推察していきましょう。

②優光泉の製造方法

優光泉

優光泉は無添加酵素ドリンクとして非常に評価が高い酵素ドリンクであり、非常にお勧めできる商品です。コストパフォーマンスも無添加酵素ドリンクの中では最高峰です。

それでは公式サイトで作り方の概要が公開されているので、確認してみましょう。

「優光泉」は野菜のエキスであると同時に発酵食品です。1ccの中に数百万個という数の酵母菌が生きた状態で入っています。

また「優光泉」は水や各種液糖などで一切薄めていない「原液100%」で、砂糖やハチミツ、香料なども加えていない「完全無添加の酵素飲料」です。 さらに麦芽糖による抽出にこだわっていますので、カロリーが控えめなのも特長です。

引用元:優光泉公式サイト

ご覧いただいた通り、野菜と果実(上記抜粋にはないですが)に酵母菌を混ぜて発酵させたものを酵素ドリンクとしています。手作り酵素ドリンクや、他の酵素ドリンクに比べ原材料へのこだわりが強いため、砂糖類は利用していないことを強調していますが、麦芽糖を利用しています。

麦芽糖と白砂糖の違いというと、原材料と製法となります。

主な甘味料
引用元:独立行政法人 農畜産業振興機構

麦芽糖は天然素材のデンプンを蒸発させて糖質部分を抽出したものです。一方、白砂糖は白い結晶にするために、サトウキビに化学物質を投入して白砂糖化しています。

とはいえ気になるのは、白砂糖でなくても糖質はどれくらい使われているのか、という点ですが成分表も公開されています。

【優光泉成分表(100ml辺り)】

水分(42.32g)、タンパク質(0.25g)、脂質(0.21g)、炭水化物(56.91g)、糖質(56.85g)、粗繊維(0.06g)、灰分(0.31g)、糖度(55.7度)

引用元:優光泉公式サイト

ご覧いただいた通り、糖質は56.85g(100ml)含まれているため、手作り酵素ドリンクと同じように麦芽糖は大量に利用されていることがわかります。

白砂糖ではないにしても、酵素ドリンクに糖質を大量に使うことはお分かりいただけるでしょう。

③お嬢様酵素ドリンクの製造方法

お嬢様酵素ドリンク

お嬢様酵素ドリンクは安さとおいしさで人気を誇る商品です。こちらは、製造方法が公開されているわけではありませんが、原材料を確認することで製法を推定します。

【お嬢様酵素原材料】

マルチトールシロップ、デキストリン、野草発酵エキス

引用元:お嬢様酵素
原材料の先頭にこの3つをピックアップしましたが、先頭2つは人工甘味料です。

【マルチトール】

糖アルコールの一種。酵素糖化法によって澱粉からつくられる二糖類のマルトースを原料として高圧下で接触還元して得られる

引用元:Wikipedia

糖アルコールというのは少し聞きなれ名かもしれませんが、人工甘味料の総称と考えるとイメージ的にはOKです。特徴は血糖を上げないが甘味がある、つまり端的にいうと低カロリーということです。

しかし、一方で消化されないため体内では異物のような存在になります。

【デキストリン】

デキストリン (dextrin) は、デンプンまたはグリコーゲンの加水分解で得られる低分子量の炭水化物の総称である。

引用元:Wikipedia

こちらはデンプンと食物繊維と考えるとOKです。難消化性デキストリンというものも様々な飲料で利用されていますが、こちらは食物繊維です。つまり、デキストリンはデンプンと考えればおおよそOKです。

デンプンというとイモの成分だな、という認識をお持ちの方も多いと思いますが、端的にいえば炭水化物です。そして炭水化物は基本的に多糖類に分類され、非常に消化コストが高い食べ物なのです。

少し糖質の話へと話がそれてしまいましたが、これらのことからわかるのは、野菜と果実を発酵させたエキスに食品添加物を加えて甘さを作り出しているのが、お嬢様酵素の製造方法ということです。

また、残念ながらお嬢様酵素ドリンクの栄養表示成分には糖質が公開されていません。ただ、先に述べた通り人工甘味料ばかり利用しているため、糖質は少ないことが想像できます。

酵素ドリンクに砂糖が利用される理由

酵素ドリンクに砂糖、糖質が利用される理由は飲みやすさを実現するためです。ここまでの製造方法を見てきた中で、甘さ持たせる手段が分類されたかと思います。

  • 砂糖とともに原材料を発酵させる
  • 砂糖ではなく天然糖質とともに発酵させる
  • 人工甘味料を別で加える

①白砂糖の利用

白砂糖とともに原材料を発酵させるという手段は、私たちが一般家庭で作る場合、非常に取り組みやすい手法です。砂糖ならスーパーですぐ手に入りますし、高価なものでもありません。

しかし、白砂糖が大量に入っているとやはり太るのではないかという疑問が出るのではないでしょうか。この点はあまり心配しなくてもよいかと思います。

砂糖を利用はしていますが、白砂糖が太るといわれている理由は白砂糖の主成分がショ糖という二糖類だからです。※当記事後方で酵素栄養学から原理を説明

ただ酵素ドリンクを作る上では、白砂糖が発酵され単糖類であるブドウ糖と果糖へ分解されます。単糖類であるブドウ糖・果糖はすぐにエネルギーへ変わるため、太る心配は低い栄養素なのです。

糖質の分解

参考:糖質摂取過多で太るメカニズム

②天然糖質

次の白砂糖以外の糖質を利用する方法は、優光泉の製造方法でご紹介しものです。優光泉は無添加にこだわっているため、砂糖の利用を避けていると思います。

しかし、ここで疑問に感じるのは砂糖も発酵してしまえば、単糖類に変わるのだからわざわざ麦芽糖を利用する必要はないのではないか、ということです。

この答えは、砂糖は厳密にいえば人工甘味料であり、原材料に無添加にこだわると砂糖も添加物であると考えたからではないでしょうか。また、先ほども説明しましたが、砂糖を作る際に化学薬品を利用していることも嫌っている理由の一つでしょう。

ちなみに、今回登場した麦芽糖も砂糖の主成分であるショ糖同様に二糖類です。ただ、白砂糖同様に発酵させるため、私たちが飲む酵素ドリンクには太りにくい単糖類になっています。

③人工甘味料

そして最後の人工甘味料の添加です。これは、単純に企業側のコストの問題と、表示カロリー量を減らしたいから、そして味の調整がしやすいから、という理由でしょう。

人工甘味料は左記に説明した通り、カロリーが少なく血糖にもなりません。また、野菜などを発酵させたエキスに後から加えることができるため、味の調整もしやすいでしょう。

また、食品添加物は現在は仕入れ価格も安くコスト的にも安く作ることができるでしょう。

酵素ダイエットとして考えた3者の比較

酵素栄養学に基づく酵素ダイエットの基本的な考え方は、消化酵素の利用を少なくすることで代謝を高めるということです。

酵素栄養学では、消化酵素が大量に消費されると代謝酵素が働けないと考えられています。

潜在酵素の関係性
参考:酵素とは?種類・働き・概要

この観点で考えた場合、白砂糖(ショ糖)の摂取は本来酵素ダイエットに良いものではありません。二糖類であり消化コストが高い糖質です。

また、酵素栄養学から少し離れますが、白砂糖の場合は一気に血糖値を上げるため、血糖値を下げるためにインスリンが分泌され急激に血糖値を下げようとします。

しかし、しばらくすると今度は急激に血糖値が下がり過ぎてしまったために、血糖が足りなくなり、再び甘いものを食べたくなるという悪循環を引き起こします。

インスリンの高血糖と低血糖の仕組み
参考:糖質摂取過多で太るメカニズム

ただ、酵素ドリンクで摂取する糖質は左記の説明の通り、単糖類にまで分解されているため消化酵素の浪費をすることはありません。すぐにエネルギーに使えるため、非常に効率の良い糖質の摂取方法なのです。

では、人工甘味料も同様に効果的なのかというと、残念ながら違います。人工甘味料は左記の説明の通り、体に吸収されない異物です。そのため、エネルギーにも変わることができません。

それだけではなく、酵素阻害剤という酵素の働きを邪魔する力も持っています。そのため、人工甘味料が多い酵素ドリンクは酵素ダイエットの効果を半減させる可能性を持っています。

参考:酵素阻害剤とは?

結論:酵素ドリンクの噂の真相・真実

今回は、酵素ドリンクに白砂糖が大量だから太るのか、という噂の真相・真実について解説してきましたが「白砂糖が入っているものもあるが太るわけではない」というのが結論といってよいかと思います。

もちろん、過度な摂取を推奨するわけではありませんが、ファスティングダイエットに利用する、置き換えダイエットに利用するには優れた飲料であるといってよいかと思います。