食品添加物

食品添加物は体に悪いというイメージが皆さんの中にもあると思います。しかし、食品添加物と一言で言っても様々な種類があり、そのすべてが開くというわけではありません。

そんな、食品添加物について、どのように定められたものが食品添加物で、どんな種類があるのか解説していきます。

食品添加物とは

食品添加物は私たちが口にするために加工されて販売されている食品に利用される物質のことを言います。スーパーやコンビニに行くと、すでに焼かれていたり、煮られていたり、何かと混ぜられている食品が並んでいると思いますが、そういったものが加工食品です。

私たちの身近な食材を簡単に分類分けすると、とれた状態の生の野菜や果実、精肉コーナーにおいてある肉、刺身など以外は加工食品と考えてOKです。

食品添加物という言葉を見てみると、実は分かりやすいネーミングになっていて「食品を加工するために添加が必要な物質」が食品添加物というわけですね。ただし、食品に入れるものため、適当なものを入れてしまえば大問題になります。そのため、食品添加物は食品衛生法で厳密なルールが定められています。

  • 食品衛生法第4条:食品添加物の定義
  • 食品衛生法第10条:指定されていない食品添加物の禁止
  • 食品衛生法第11条:食品または食品添加物の基準及び規格

参考:食品衛生法

第10条で指定されていない食品添加物の禁止とある通り、食品添加物として認める、認めないの判断は国が行っています。食品添加物として認めてほしければ、厚生労働大臣の許可が必要であり、認めてもらう基準は第11条に定められたものです。第11条に定められた規格を満たしているとして、化学に裏打ちされたデータを提示できない限り、食品添加物として認められないのです。

食品添加物の利用用途

加工食品を作るために、味やニオイを整えたり、形を整えたり、保存期間が伸ばせるようにしたり、といった利用用途で使われます。食品添加物が利用される目的は大きく分けると5つになります。

①加工食品を作るために必要なもの

加工食品を作る上でどうしても必要だというものです。例えば、豆腐を作る際に利用する豆腐用凝固剤というものも食品添加物ですが、豆腐用凝固剤がなければ豆腐自体が作ることができません。

②食品の嗜好性を高めるために必要なもの

色・香り・味を高めるために利用されるものです。いわゆる合成着色料・香料といったものが該当し、体に悪いというイメージを植え付けているのではないでしょうか。

③食品の成型に必要なもの

原型から全く違う方にする必要があるものがあげられます。例えば液体をゼリー状にするためにゼラチンや寒天などが使われている場合があります。

④食品の保存性を高めるために必要なもの

食品添加物の最大の目的・利点といわれています。生の状態では保存ができなくても、保存料を添加することで保存期間を延ばすことが可能です。

⑤食品の栄養成分を高めるために必要なもの

食品加工の過程で熱などの加えることで栄養素が失われる場合が多々あります。失われた栄養を補給するために、栄養素を添加します。ビタミンなどを添加している場合が非常に多いですね。

食品添加物の分類

食品添加物には、国により定められた分類があります。昔は「化学合成品添加物」と「天然添加物」として分けられてきましたが、平成8年からより細かく4分類に分けられるようになりました。

①指定添加物

指定添加物に分類されているものが、私たちが一般的に想像する食品添加物です。人間が化学調合で作り出した物質が指定添加物と呼ばれ、先ほど登場した食品衛生法第10条で定められた物質たちです。

また、認可を受けたときに「食品添加物公定書」というものが発行され、順守することが義務付けられています。2015年2月時点では446品目認定されています。

②既存添加物

人間がこれまでの歴史の中で自然に摂取してきた添加物のことをいいます。天然由来のもので、人間の知恵として食品に取り入れてきた添加物のことです。食品衛生法では昔は過去の習慣から摂取してきたものなので、安全性の評価の対象外としていました。

しかし、食品衛生法が改正された2003年に全添加物を評価することとなりました。この調査によりアカネ色素という食品添加物が食品添加物から除外され使用禁止となっています。2015年2月時点では365品目が認定されています。

天然素材というと健康的なイメージがありますが、天然素材から色素だけを抽出したものを着色料と使用している場合もあります。皆さん、色鮮やかな食品を見たとき、食品添加物が豊富だから体に悪そう、と感じていませんか。

③天然香料

天然とついているので、②の仲間のように感じますが、分類分けされています。天然香料はその名の通り、天然素材から匂い成分を抽出したものです。匂い成分を抽出するのは、基となる原材料から酵素を排除したり化学的な工程が存在します。

しかし、天然香料については食品衛生法上では、検査対象外となっています。つまり、国に安全性の基準をチェックしてもらう必要がないのです。

なぜ、検査対象外なのかというと、食品に混入する量が非常に少なく濃度にすると0.1%~1%だからです。量が少ないため人体へ与える影響がない、と考えられています。

天然香料は指定添加物や既存添加物と違い、添加物名が定められているわけではありません。原材料だけが食品衛生法で定められています。

④一般飲食食物添加物

一般紙飲食食物添加物は、場合によっては食品添加物として利用される食品のことを指します。少し分かりにくいのですが、例えば梅干しの例を見てみましょう。

梅干しは梅なのに、なぜ赤いのだろうか、と疑問に思ったことはありませんか。実は、梅干しは梅と赤しそを一緒に漬け込んでいるため赤くなっています。では、赤しそは何を目的に入れられているかというと、梅干しを赤くするためです。元々は魔よけのために入れていた、という説もありますが、現在は赤く染めるために利用しています。

しかし、赤しそは普通に食べることも可能です。普通に食べている人にとっては食品添加物ではありません。

このように普通に食べることもあるし、食品添加物として入れることもある食品を一般飲食食物添加物と分けています。

ちなみに、これらの食品添加物はすべて厚生労働省のHPで公開されています。

参考:厚生労働省 食品添加物

食品添加物の安全性

食品添加物の区分けなどはなんとなくご理解いただけたかと思いますが、最も気になるのは人体への影響、安全性ではないでしょうか。どのように、食品添加物の安全性が担保されているのかを見ていきましょう。

食品添加物は多くの食品に含まれるため、どんな人が摂取しても安全でなければなりません。人間は個人差があり、年齢や性別などにより免疫力なども変わってきます。また、食したときに安全でも長期にわたって摂取しても人体に影響がないことを担保する必要があります。

これらのことを考慮し、食品添加物として利用を認める際には、厚生労働省はADIという一日に摂取限界量を定めています。また、認可前に動物実験を繰り返し行い、人体への影響を調査します。

食品の安全性

引用:厚生労働省 食品添加物 よくある質問 (消費者向け) Q3

つまり、ADI以内の量であれば、食品添加物は摂取しても問題ないと考えられています。この値は、先の説明の通り誰が食べても安全、を基準に作られた数値なので、厳しい値です。しかし、それでも私たちが日常の加工食品を摂取しているレベルでは、ADIの値を超えることはまずない、といわれています。もちろん、添加物だけを摂取するなどの無謀なことをすれば、危険性はあるものです。

では、実際にどれくらい私たちは食品添加物を摂取しているのでしょうか。厚生労働省が同じように日本人の平均摂取量を公開しています。値は「一日摂取量(mg/人/日)/一人当たりの一日摂取許容量(mg/人/日)×100」で計算されたものであり、要するに1日にADI値の何パーセント程度を摂取しているかというものです。

ここに登場しているのは、私たちがよく危険と耳にする人工甘味料の代表的な物質です。

  • アスパルテーム:0.001%
  • アセスルファムカリウム:0.27%
  • サッカリンナトリウム:0.13%
  • スクラロース:0.10%

引用:厚生労働省 食品添加物 よくある質問 (消費者向け) Q5

これを見てどう思うかは個人の判断次第ですが、食品添加物に過剰なまで反応する必要はないのではないでしょうか。しかし、中には国が決めたことは信用できないという人もいるでしょう。そういった方は、食品添加物をできるだけ避ける方が無難です。

酵素ダイエットに良くない理由は?

しかし、酵素ダイエットを行う上で食品添加物は推奨されていません。どのダイエットでも食品添加物の摂取を勧めることはないとは思いますが、酵素ダイエットでも非推奨です。

では、なぜ酵素ダイエットで食品添加物が推奨されていないかというと、食品添加物の中には酵素阻害剤というものが含まれる場合が多々あるからです。

酵素阻害剤とは酵素の働き失わせる物質です。酵素は体内で消化や代謝の触媒の役割をしてくれていますが、酵素が食品や栄養素の触媒となる前に酵素阻害剤が酵素と結びつくことで反応できなくしてしまうのです。

酵素阻害剤
参考:酵素阻害剤とは?

ただ、食品添加物といっても様々な種類があることを述べてきました。そのため、すべての食品添加物が酵素阻害剤にはなりえないのは、何となくご理解いただけているのではないでしょうか。

酵素阻害剤になりえるのは、基本的に人工的にいじられた食品添加物です。そのため、先の例の中で出した①に分類されるものが多いのが特徴です。①に分類されたものすべてを避ける、というのは現実的ではないですが、できる限り人工的な食品添加物を避けることが、酵素ダイエットでも大切です。

まとめ

食品添加物の概要から種類・酵素ダイエットに推奨されない理由を説明してきましたが要点を整理しておきます。

  • 食品添加物は国に安全性を認められたもの
  • 食品添加物の利用用途は食品加工であり様々だが最大のメリットは保存
  • 食品添加物には種別があり人工的なものと天然由来のものなど4種に分けられている
  • 食品添加物は通常の食事でも摂取しているが、摂取量が非常に少ない
  • しかし、酵素ダイエットでは食品添加物が酵素阻害剤になるため摂取しないことを推奨している